PRのプロフェッショナルが目指す「広報のDX化」
目次
スマホを中心とした情報デバイスの変化やコロナの影響により、社会全体はもちろんメディアへの情報提供も大きな変化を遂げようとしている昨今。
一方で、企業広報の日常業務では、いまだFAX によるリリース配信をはじめ、従来のアナログな手法を継続している広報も多く、最先端型の広報部とそうではない広報部の格差がますます大きくなっています。
KMCgroupでは、多岐にわたる広報業務のDXを実現し、事業成長のキーファクターになること、そして企業経営における広報部のプレゼンス向上を目指しています。広報部が抱える煩雑な業務を、DXの力で解決するグループ会社のひとつがsmartPRです。
今回は、PRコンサルタントとして16年以上にわたって活躍を続け、広報担当者の視点を熟知し、様々なジャンルのPR知見をふまえてクラウド型広報サービス「Prasy(プレイジー)」の開発を主導したsmartPR代表の岩崎に、設立に至るまで、そしてPrasyの開発経緯などを聞きました。
1.PR業界歴16年!常に感じ続けてきた「広報の可能性」
-早速ですが、PRコンサルタントとしてのこれまでの経験を教えてください!
岩崎:PR業界にはかれこれ16年いますね。実はファッションマーケティングに興味があって、新卒では京都で着物の問屋で働いていたんです。
その後、もっとマーケティングについて学びたいと思って、広報の専門学校でPRについて学びました。卒業後、総合PR会社に就職して以来、16年間ずっとPR業界にいますね。
-これまではどんなジャンルの業界に携わってきたんですか?
岩崎:飲料メーカーから、官公庁、ブライダル業界、銀行など業態関わらず幅広く携わってきました。外資系が多かったかな。BtoC向けの商品だけではなく、BtoB向けの商品もやってきました。色々な案件をやる中で、広報による影響力や可能性は、業種・手法に関わらないということを常に実感しています。
2.日々の広報業務で見えてきた”大きな課題”
-日々、広報の可能性を感じる一方で課題はなんだと思いますか?
岩崎:そうですね…。広報って、どの企業も絶対にやるべきであり、必要だと思うんです。じゃあなぜやらない企業があると思いますか?
-やり方がわからないから…でしょうか?
その通りです。広報のやり方がわからないんです。
広報という業務が体系化されていないこともあり、さらに企業によっては広報をやれる環境がないということが理由に挙げられると思います。
3.広報業務のスピードを上げ、効果を高める「Prasy」とは?
-確かに、やり方がわからなければ始めることもできませんよね。そんな中で立ち上げた「Prasy」ではどんなことができるんでしょうか?
岩崎:Prasyでは、
- 広報の業務スピードを上げる
- 広報の効果を高める
この2つを実現することで、より大きな成果を挙げることができます。
広報業務の経験が無く、やり方がわからないという企業でもPrasyを使えば今からでも広報を始められるようになるんです。
また、元々広報をやっている方々にとっては、Prasyでより業務を効率化でき成果を挙げることができます。
– Prasyの機能面についても詳しく教えてください!
岩崎:広報業務で欠かせない、リリース配信、メディアリスト、クリッピングなどの機能はすべて揃っています。Prasyを使うメリットは、これらすべての機能が高精度で、且つ一括した作業で完結できること。
広報はリリース配信、メディアリストの作成、クリッピングなど、それぞれバラバラのツールを使っていることが多く、作業に合わせて管理画面を開く必要があり非効率ですが、Prasyにログインするだけで、すべて一括して作業を行うことが可能になります。
– Prasyの一番の特徴はなんでしょうか?
岩崎:「ニュースルーム」ですね。これは、元々広報をやっている方、初めて広報をやる方それぞれに使うメリットがあります。
まず元々広報をやっている方々にとっては、ニュースルームを作成することで、メディアの情報や傾向などのデータが取得できるようになることがメリットの一つです。コンテンツへの反響などが可視化されるので、どんな情報がメディアに刺さるのかが分析できるようになります。
分析することでアプローチすべき親和性の高いメディアがわかるので、“必要な人に必要な情報を届けられる”ようになるんです。
もう一つはリリースだけでは発信できないようなトピックス、例えば過去のトピックスでもメディアバリューの高いコンテンツとかあると思うんです。リリースにはしにくいけど、記者や消費者にとっては有益な情報をニュースルームを通じて発信できると思います。
また広報をやるのが初めての人にとっては、ニュースルーム内にコンテンツを作成することで、メディア向けの情報を整理することができ、何を発信すれば良いのかわからない状態から脱却できます。広報の土台ができるというイメージですね。ニュースルームのようなシステムを、体系化して提供している事例は他には無いんじゃないかな。
– Prasyは広報が初めての人でも使えるということですね。
岩崎:利用いただく方の半分くらいは、広報を初めてやるという方です。開発段階からUI/UXデザイナーが携わって設計しているので、使い方もわかりやすくなっています。
また、カスタマーサクセスチームが広報全般に関しての相談にも対応しています。
4.smartPR、Prasyが広報業界全体を変える
-最後に、smartPRのビジョンを教えてください。
岩崎:まずは日本全体での普及、それからグローバル展開を目指しています。
smartPRでは「スマートな広報機能を世界中の会社とプロジェクトへ」というミッションを掲げていますが、それを達成することで質の高い広報に取り組む企業が増えて、広報のプレゼンスが高まっていく、そしてあらゆる企業が最先端の広報活動をできる状態にすることが目標です。
―――-smartPRが発展することであらゆる企業が広報に取り組むことができ、さらにsmartPRが広報業界全体を盛り上げていくという明確なビジョンが見えました。今後も進化を続けていくPrasyに期待しています!
岩﨑 健二
新卒で着物業界に就職したのち、PRの専門学校を卒業し、PR業界にキャリアチェンジ。総合PR会社などを経験し、2016年KMCgroupにジョイン。金融、SaaS、ブライダルなど幅広い業界のPRを担当。2020年にsmartPR株式会社を設立。PRコンサルタントとしてのキャリアは16年以上にわたる。
smartPRが提供する「Prasy」
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