【KMC社員ふるさとPR対決】~激突!?群馬VS栃木編~
自分が生まれ育った土地への地元愛は、誰しも持ち合わせている感情ではないでしょうか?
KMCgroupは地方自治体のPRにも携わっており、地方出身の社員も多く在籍しています。あふれる地元愛をPR会社の社員が熱烈プレゼンしたらどうなるのか……。
今回はインターネット上でもしばしば「論争」に挙がる北関東の2県が対決!群馬県出身のPR戦略局所属のSさん(恥ずかしいので顔出しNG)と栃木県出身の黒﨑さんに地元愛をぶつけ合っていただきました。
【Round 1】思い出の味対決!こだわりの食べ方まで解説
―まずはご自身の地元について教えてください。
黒﨑さん:栃木県宇都宮市出身です。高校3年生まで地元にいて、それから上京しました。
Sさん:群馬県太田市出身です。元プロ野球投手の“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹さんと地元が同じです!実家にもなぜか斎藤選手と同じハンカチがあって……。あと、福岡ソフトバンクホークスの周東佑京選手も同郷です!
―早速アピールが始まっていますね!特にSさんは現在、自治体のPRを担当されていて、ユニークな施策で地方を盛り上げているので楽しみです!
ではこれから、3本勝負で地元愛をぶつけ合っていただきます。最初の対決はこちら!個人的に愛してやまない地元のソウルフードといえば?
黒﨑さん:両親が作ってくれる餃子です!宇都宮には「宇都宮餃子館」、「みんみん」など有名なお店もたくさんあり、店で食べたり、買って帰ったりもするのですが、家庭で作ることが結構多いです。
我が家では年末に帰省する際、両親が手作りの餃子をふるまってくれるのが恒例行事になっています。毎回200個くらい包んで待っていてくれるのですが、まずだいたい30個くらい焼き餃子を食べて、その後締めの水餃子を……。
―すごい!締めまで餃子(笑)
黒﨑さん:水餃子の食べ方も上京した時にカルチャーショックを受けました。どんぶりの中にお湯が張ってあって、その中に餃子が入っているものが普通だと思っていました。東京のお店で茹でた餃子がただお皿に乗っていた時はショックでしたね……。餃子はお湯の中に入っていてほしかった!
Sさん:私は「登利平(とりへい)」の鳥めし弁当です。ご飯の上に薄くスライスした鶏肉が乗っていて、タレがご飯に染みているんです。学生時代、習い事のある日などに親が買ってくれた思い出があります。私は先に鶏肉を全て食べてから、ご飯を食べるのが好きで(笑)。
(参考:登利平ホームページhttps://www.torihei.co.jp/takeout_detail01/)
黒﨑:これは食べてみたい!
―先ほども野球選手の名前が出てきましたが、地元が誇る有名人と言えば誰でしょうか?
Sさん:『タッチ』などでお馴染みの漫画家・あだち充さんです。あだち充さんの作品は今まさにハマって読んでいるところです!小さい頃から家にも漫画が置いてありましたが、大人になってから読むとまた感じるものが違うんですよ~。
―栃木県はいかがでしょうか?
黒﨑さん:(芸人の)つぶやきシローに、ナベサダ。
―ナベサダとは!?
黒﨑さん:有名なサックス奏者で渡辺貞夫さんって言うんです。父から「この人はすごいんだぞ」というのを聞かされていて。あとは……
(その後、調べたところ栃木県出身の有名人は元AKB48の大島優子さん、シンガーソングライターの斉藤和義さん、お笑いコンビのU字工事などなど、たくさんいました!)
どちらもおいしそうですが、誰でも食べられるというPR的観点を踏まえて……
Round1の“思い出の味対決”は「群馬」の勝利!!
【Round 2】県民あるある対決!起立をして“注目”!?
―地元自慢に火がついてきたところで第2ラウンドです!お二人が上京して感じたカルチャーショックはありますか?県民あるあるもあれば教えてください!
黒﨑さん:「ダイジだよ」が伝わらなかったこと。「大丈夫だよ」のことを「ダイジだよ。ダイジ、ダイジ」って言うんですけど。
―大切という意味の大事はなんて言うんですか?
黒﨑さん:多分一緒だと思います。
―難しすぎる!(笑)
Sさん:東京に来て驚いたことはないんですが、群馬出身者はいじられるんですよね…。「(群馬県に行くのに)パスポートがいるんでしょ?」とか。私が上京した時、漫画『お前はまだグンマを知らない』が流行ったあたりで、学校のシーンで「起立、注目、礼」って言うのがネタにされていたのも思い出しました!
―独特すぎる!(笑)
Sさん:そういえば、栃木県では小学生はヘルメットをかぶりますか?
黒﨑さん:そもそも自転車通学じゃなかったかと。
Sさん:違います。徒歩通学でもヘルメットかぶるんです!
黒﨑さん:もしかして槍が降るの?
Sさん:降りません!!
ということで、伝えたいことが伝わらなかった黒﨑さんの上京当時の切ない気持ちを鑑み、Round2の“カルチャーショック対決”は「栃木」の勝利!!
【Round 3】PRパーソンおすすめ地元スポット!対決の行方は…?
―ではいよいよ最終第3ラウンドへ!ここからはPRのプロ目線で一番おすすめしたいお出かけスポットを教えていただき、さらにそこを有名にするためのPR施策も教えてほしいです!
―蛇!また強烈ですね(笑)
Sさん:正式名称はジャパン・スネークセンターというんですが、通称「ヘビセンター」と呼ばれていて、いろんな蛇を飼育・研究している施設です。都内で蛇に関連する出来事があったときには、施設の方が電話インタビューなどで解説したりしています。私が行った時は、実際に蛇を体に巻くこともできました。
(参考:ジャパン・スネークセンター https://www.snake-center.com/)
この「ヘビセンター」をPRする施策……激ムズな「ヘビクイズ」ですかね。蛇の柄だけで当てるとか、蛇知識の早押しとか、負けたら蛇を首に巻かなきゃいけない!みたいなゲーム要素を入れます。できればクイズ系YouTuberとコラボした施策もやりたいですね。
あと、ヘビセンターがある太田市では、「やぶ塚かかし祭り」というローカルなお祭りがあるのですが、そこに合わせて、エキシビジョンマッチならぬ「“ヘビ”シビジョンマッチ」を開催。全国から蛇をモチーフにしたかかしの作品を募集し、優秀作品はヘビセンターに寄贈&名産品プレゼント、さらに生涯入場無料になるパスをプレゼントするとかどうでしょう?
―面白い!蛇のかかしばかり集まったら異様な雰囲気になりそうですが……。黒﨑さんの「オリオン通り」も興味深いです!
黒﨑さん:オリオン通りは、宇都宮駅から15分ほど歩いたところにある商店街の通りなんですけど、昔は閉店したお店が並んでいて治安も悪いイメージだったんです。でも、先日帰省した時に行ったら、通りに面して机や椅子が出ていて、お酒を飲める場所になっていてとても賑わっていました。地元を盛り上げようとする若い世代の方たちが頑張っていて、とても良い雰囲気になっているようです。
(参考:オリオン通り商店街 http://www.orion.or.jp/index.html)
PR施策としては、オリオン通りに点在する餃子店に、浜松餃子の商工会の人を(無理やり)ご招待!
餃子消費量日本一を争う浜松の商工会に対して、“果たし状”という名の「餃子を食べに来ませんか?」という招待状を送りつける。浜松の人はおそらく逃げも隠れもしないと思うので(笑)食べに来てもらう。そのヒリヒリする様子を動画にするのはどうでしょうか?
―毎年総務省の家計調査が発表されると、必ずといっていいほど餃子日本一の話題で盛り上がりますよね!「餃子県」のプライドを懸けた戦いは見てみたいです……!
栃木・群馬どちらも昔からゆかりのあるスポットへの想いとPRパーソンならではの魅力を広めるアイデアが出てきたところで、Round3“おすすめ地元スポット対決”は引き分け!!
―両県とも特色あり、魅力ありで行きたくなりました。最後に、正直なところお互いの県をどう思っていますか?
黒﨑:北関東はライバル意識が強いイメージがあるかもしれませんが、実は群馬とか茨城に敵対心は持っていないです。なかなか行き来することがないんですけどね。群馬だと『孤独のグルメ』でやっていたお店で、多彩なおにぎりの具が楽しめる「えんむすび」(群馬県高崎市)に行ってみたいと思っています。
Sさん:私の住んでいた太田市が栃木県に隣接しているので「お隣さん」です。ちなみに、群馬県内で絶大な知名度を誇る「上毛かるた」で、「鶴舞う形の群馬県」という読み札があって、県の形が鶴に例えられることが多いです。太田市は鶴の「首」辺りに位置しています。プライベートでは家族でもよく栃木に出かけます。だからそんなにテレビで言われるほどバチバチしていないですよ!
―普段会社でも仲良く話している二人ですが、群馬と栃木も世間で言われるほどバチバチしていない!ということでどちらも魅力的な県で甲乙つけがたく、今回は「引き分け」とします!(笑)
取材後も地元トークが止まらず盛り上がっていた二人ですが、KMCには地方出身者も多いので、他の社員の地元自慢も聞いてみたいですね!
黒﨑淳友
武蔵野美術大学を卒業後テレビ制作会社に勤務し、フジテレビの「とくダネ!」や「ニュースJAPAN」などの情報報道番組でディレクター経験を積む。KMCgroupに入社後は大手の食品、家電、不動産などを担当し、PR戦略の計画から提案、実行まで行っている。