【PRカレンダー】2024年4月に抑えたいPRトピックス
季節の話題や、いま注目を集めているニュースのトピックスをまとめたKMCの「PRカレンダー」第2弾は4月編!新年度となり、新しい生活の始まりや法律の改正など私たちの暮らしに影響する話題が増えるのも4月の特徴です。いまやPRトピックスの定番となったエイプリルフールや入社式だけでなく、昨今は働き方に関する話題も多く取り上げられるようになりました。
新年度、新たに広報担当となり「何を発信したら良いか分からない…」という方もいるのではないでしょうか?社会性のあるトピックスを自社の話題に絡めることで、メディアに関心を持たれるプレスリリースを作ることができたり、話題になるPR施策を発信することができるため、広報担当者にとってPRトピックスを知っておくことはメリットだらけです!今回も広報・PR担当者なら抑えておきたいトピックスをまとめました。
新生活にレジャーも!報道も活発化する4月の話題
4月は何といっても新年度に新学期と、新しい生活の始まりです!入学式や入社式などで初々しい新入生・新入社員の姿はもちろん、ユニークな発信が話題化するエイプリルフールなど、企業の特色が注目される月でもあります。そんな4月にメディアバリューがありそうなトピックスをピックアップ!
【4月1日/エイプリルフール】
「ウソをついても良い日」で定着しているエイプリルフール。企業が自社のホームページやSNSで思わず笑えるウソをついたり、パロディネタを披露したりするのは毎年の定番になっていますね。普段は真面目な内容や硬めの情報を発信をしている企業も、くだけた内容の投稿をしても許される日でもあります。話題化に繋がるようなツボを抑えるのが難しい分、注目を集めて「バズった」時の反響もかなり大きいです。
<事例紹介>
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カラメルの割合がプリンと逆になったプッチンプリン、その名も「ンチップンリプ」!自社の商品の特徴をユニークにもじっています。
【4月1日/入社式】
毎年の風物詩として、リクルートスーツ姿の新入社員が抱負を述べる…という姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
近年では、私服や髪色自由で参加する新入社員や、保護者が同伴するなど、型にとらわれず個性を出した入社式もメディアに取り上げられることが多いです。大切な仲間を迎える日だからこそ、企業の姿勢や社員の特色を発信する機会にもなります。
<事例紹介>
新入社員をシャチやアバター店員が歓迎!
【お花見】
桜の話題は日本人にとっては欠かせない話題です。見頃を迎えた花見スポットの中継はもちろん、桜をあしらった商品、おでかけ情報、お花見の便利グッズ、飲料・菓子など、さまざまな切り口で発信ができる話題の一つです。
【4月29日/昭和の日】
「昭和の日」にちなみ、昔懐かしい曲や昭和時代に使われていた道具の紹介、商品の復刻版なども発信ネタになります。近年ではレコードなどの「レトロ」ブームもあるので、昭和生まれ世代だけでなくZ世代など若者も昭和に関心が向く1日と言えます。
【ゴールデンウィーク】
ゴールデンウィークは5月ですが、広報担当者にとっては4月が勝負の月です!
2024年は「最大10連休」の大型の連休となり、例年に増してレジャー関連の情報や商品・サービスへの関心が高まることが予想されます。一般的に旅行の計画を立て始める4月に合わせ、メディアもおでかけ関連のネタを探しています。
実は報道関係者も休暇をとるため、ゴールデンウィーク期間中にネタが枯渇しないようニュースを求めている時期でもあります。競争が激しい話題である分、広報担当者にとっては4月上旬~中旬にはメディアへの発信に動き始めることが重要になります!
2024年4月の注目キーワード!「働き方」や「値上げ」も
1年の中で法律の改正・施行が多いのも4月の特徴です。私たちの生活を支える医師や運送業の従業員などの時間外労働の上限規制が始まることで、生活にも大きな影響があります。残業抑制に向けた新たなテクノロジーの登場など社会課題を解決するサービスは特に注目を集めることになります。また「物流の2024年問題」を受けたコスト上昇で、値上がりも行われるなど生活に直結した話題が予想されます。
【4月1日/働き方改革関連法、「時間外労働の上限規制」開始】
3月のトピックスでも紹介しましたが、建設業や運送業、医師、製糖業で時間外労働(残業)の上限規制が適用されます。残業規制による影響や、長時間労働への対策が注目されます。BtoB企業でも生産性向上に寄与するツールなどを発信できる機会となるでしょう。
物流関連では、配送コストの上昇を受けて、大手のヤマト運輸と佐川急便が4月からの運賃引き上げを発表しています。そのほか通販サイトも相次いで送料の有料化を決めたり、食品も値上げされるなど生活への影響も大きくなっています。
【4月1日/改正障害者差別解消法の施行】
民間事業者にも障害のある人への合理的な配慮が義務付けられる法律です。例えば車いすの利用者が、飲食店や店舗を利用したいと希望した際に、正当な理由なく、「障害を理由」としてサービスの提供を拒否することを禁止しています。事業者の「負担が重すぎない範囲で障害者の求めに応じ合理的配慮をする」ことが求められます。
最近では車いすの利用者が映画館で鑑賞する際、介助を頼んだところ、鑑賞後に従業員が「不適切な発言」をしたとして、映画館の運営会社が謝罪する出来事もありました。事業者側でできること、できないことを調整しながら相手のニーズに合わせることが必要です。
【4月15日/ソフトバンクの3Gサービスが終了】
主に「ガラケー」と呼ばれる携帯電話で使われている、ソフトバンクの3Gサービスが4月15日に終了します(能登半島地震の影響で石川県のみ2024年7月31日に再延期)。高齢者の利用が多い携帯電話ですが、サービス終了を機に、スマートフォンへの切り換えや“デジタル弱者”を取り残さない取り組みが注目されます。
時事性のあるトピックスに合わせて効果的な発信を!
生活が変わる時期は、広報にとってもさまざまな発信機会=PRネタが生まれる時期でもあります。新年度は気分も一新して、新たな発信をどんどんしていきたい時期ですね!