【テレビ攻略】この番組はこう攻めろ!~テレビ東京・カンブリア宮殿編~

最終更新日: 2024年08月09日(金) PRのヒント

 広報担当者なら誰もが取材されたいと考える、テレビ東京の「日経スペシャル カンブリア宮殿」(木曜23:06〜)。長尺のビジネス番組では最高峰ともされており、日本を支える経営者に密着するドキュメンタリー経済番組です。
 KMCgroupはこれまで多くのクライアント企業の広報・PR活動をサポートし、カンブリア宮殿への露出も実現してきました。そこで、広報担当者が狙いたい番組の攻略法を教える企画「この番組はこう攻めろ!」第2弾は、「カンブリア宮殿」編!取材を獲得するための情報整理からロケ対応まで、番組の攻略法を解説します。

カンブリア宮殿はどんな番組?

 「カンブリア宮殿」は、日本の経済を支える企業および経営者を取材するビジネス番組です。番組の大きな特徴として、1社の企業だけにスポットを当てます。取材された企業にとってのPR効果はとても高く、消費者や顧客に向けて自社の企業姿勢や取り組みを詳しく伝えることもできます。こうした点からもカンブリア宮殿は、取材されたら嬉しいメディアの最高峰と言えるでしょう。

日経スペシャル カンブリア宮殿:テレビ東京 (公式ホームページに移ります)

 約40分の放送時間のうち、7~10分ほどのスタジオでの社長インタビューを除き、ほとんどが企業密着のVTRとなります。VTRは企業の過去・現在・未来を取り上げる構成となっており、企業や社会が今抱えている課題に対し、どのような課題解決に取り組んでいるのか?、経営者や現場の社員が奮闘する様子に密着しています。

 まずは番組や過去のオンエアを見て、どのような企業が取り上げられているのか、番組の傾向や構成を分析するところから始めましょう。

取材されるための情報づくり「ファクトブック」を作成!

 番組は、1社に密着し約1時間にわたり企業を取り上げるため、商品・サービスだけでなく、会社の歴史から代表のプロフィール、社内の様子まで、さまざまな要素が撮影されます。番組スタッフに自社の取材ポイントを伝えるために活用したいのが「ファクトブック」です。
 ファクトブックとは、事業内容や沿革のほか、企業全体の公式情報をまとめた広報資料を指します。情報がまとまっていることで、番組側にとっては企業を一からリサーチする手間が省くことができ、効率よく取材を行うための必須アイテムと言えます!

 番組の構成に合わせ、ファクトブックも過去・現在・未来の要素を踏まえた内容にしたり、取材カメラが入れる場所や撮れる画のイメージも具体的に明記することなどが重要です。取材候補になる場所の写真を載せて、番組スタッフが実際にファクトブックを見た時に、取材する様子を頭に浮かべられることがポイントになります。

●こんな情報も見られています!
 ・社長(会長)の経歴、キャラクター
 ・商品・サービス開発の裏側、開発担当者の苦労
 ・今挑戦していること、新規事業への取り組み
 ・経営難からの復活、V字回復ストーリー
 ・創業エピソード
 ・独自の福利厚生や人事制度、社内の取り組み
 ・実は知られていない業界の動き

PR施策と合わせたアプローチが効果的!

 ファクトブックの作成と合わせておすすめするのは、四半期に一度くらいのペースで、イベントをはじめとしたPR施策を実施することです。発表会や消費者向けイベントを行い、新しいニュースを作ることを目指します。「あの企業が今そんなことやっているんだ!?」と思ってもらうことが、カンブリア宮殿をはじめメディアからの取材オファーを獲得する大きなとっかかりとなります。

 KMCの公式ブログ「ピアスタ」では、実際にファクトブックの作成とPR施策を組み合わせ、カンブリア宮殿への露出を実現した事例も紹介しています↓

『カンブリア宮殿』 ロケの実態とは?

 カンブリア宮殿の取材期間はおよそ2〜3ヵ月です。多い時は週3,4回のロケや、地方に出向く必要がある場合もあります。社内や広報にとっても大きな負担になる可能性もあるので、社長を含めて会社全体で取材に向き合う覚悟が必要です。わざわざ時間を作って撮影しても、放送ではカットされてしまうことも…。事前に十分な理解と社内調整をしておくことが大事です。

 ロケを進める中で、番組スタッフから撮りたい人物や場所などのリクエストがきて、企業側で人選や日程の確保をするなど臨機応変な調整も必要となります。番組側が撮りたいものと、企業側が撮ってほしいものとの折衷案を見つけて提示できるかどうかが、広報・PR担当者の⼒量が問われるところ。

 「カンブリア宮殿はこういう画が必要になるかも」という視点でファクトブックで情報を事前に整理できていれば、現場で想定外のことが起こるリスクを減らせます。

●映り込みNGのものに要注意!

 基本的にテレビは放送されるまで、撮影した映像を見ることはできません。事前チェックができないため、どうしても映ってはいけないもの・テレビで流れたら困る発言については、取材時に広報担当者が注意を払う必要があります。番組側に「あそこは使わないでほしい」と言える関係値を作っておくことも重要です。

大きな影響力を持つ『カンブリア宮殿』

 カンブリア宮殿は、放送された瞬間から、取材された企業は公式サイトのアクセス数が跳ね上がったり、お店に行列ができたり、商品が棚から消えるなど大きな反響があります。多くは知名度のある企業が取り上げられていますが、スタートアップなどまだ広く知られていない会社がピックアップされることもあります。また、ビジネスマン向けだけでなく、主婦層も視聴者層であるため、美味しそうな料理や食品を扱う企業も可能性があるかもしれません。
 取材を獲得するには「自社は番組が紹介できる要素を十分に備えられているか?」確認することがポイント。まずは 情報を整理して、番組スタッフにアピールする必要があります。以上の理由からも、カンブリア宮殿の露出を目指す第一歩としてファクトブック作りをおすすめします。

 KMCgroupではメディア経験者の業界コネクションを生かしたプロモートや、カンブリア宮殿をはじめとした番組に渡すファクトブックなどの資料作りもサポートしています。メディア側と企業側・双方の目線を持ち合わせ、ファクトブックに盛り込むネタ、PR施策のアイディアも弊社からご提案させていただきます。

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