【社員インタビュー】KMC初のエンジニアメンバー!広報領域のDXを担うエンジニアが目指す広報の未来とは?

最終更新日: 2024年09月02日(月) インタビュー

「ニュースで世の中を動かす」をステートメントに掲げるKMC。グループ内のスタートアップ企業「SmartPR」では、広報活動に特化した情報管理システム「Prasy(プレイジー)」を開発し、広報領域のDX推進に取り組んでいます。
今回は、そんな弊社の技術開発を牽引する、プロダクト開発室 上級マネージャー・品川さんにインタビュー! 前職では大手ITグループ企業の技術責任者も務めた経験豊富なエンジニアに、KMCへの転職の経緯や、現在の業務内容、さらに今後の展望について聞いてみました。

KMCに入社した経緯

―KMCに入社するまでの経歴を教えてください。

品川:ソフトウェア開発のエンジニアとしてキャリアをスタートしました。私が専門学校を卒業して新卒だった25、6年前は、ちょうどインターネットが普及し始めたタイミングでしたね。

続いて2社目にはインフラ系の会社に転職し、サーバーやPCに関する知見をキャッチアップし、CS放送の技術的な構築にも携わっていました。自分の中でソフト・ハードの両方をナレッジ化していったのが、最初のキャリアになります。

その後大手ITグループ企業にヘッドハンティングされ、技術責任者として勤務。2023年8月から、KMCに入社しています。

―KMCgroupを知ったのは、どういった経緯があったのでしょうか。

品川:正直、当初KMCの名前は知りませんでした。(笑)
前職でマネージャーとして働いていた際には採用にも関わっていたので、転職サイトに登録して情報収集をしていました。その時点で職を移る意図はあまりなかったのですが…

偶然、その求職アカウント経由でKMCの方から声がかかったことが、最初のきっかけになっています。

―IT業界に身を置いてきた中で、異業種のPR業界へ興味を持った理由を教えてください。

品川:検索エンジンやニュースポータルサイトを運営していた前職は、ITのテックを使って、世の中の出来事を多くの人に知ってもらうことが目的の1つでした。

一方で、マイナスイメージへの懸念や企業への配慮などで、すべてのニュースをフラットには出せず、ある程度の制御・選別を行わざるを得ない内情があったのも事実です。

私自身としては「ニュースを知り得たなら、皆に正しく等しく知ってもらうべき」という思いを抱えていたのですが、現実的・社会的には難しいこともわかる…。

そうした、ある種の”悔しさ”とも言えるもどかしさの中で、広報という「知ってもらう」認知のビジネスの力がとても重要だな、と感じていました。

―最終的なKMCへの入社の決め手は?

品川:KMCの持つ、広報部門をアップデートしていきたい、アナログ主体の既存の枠組みを超えていきたい、そうした想いに惹かれたところが大きいです。

過去、私にも同じような想いがありました。 

かつて国産クラウドの立ち上げにコアメンバーとして携わった経験があるのですが、当時は海外のクラウドサービスが1強の状態で、日本向けのローカライズやサポートは疎かだったんです。

なら対抗して日本人ファーストのクラウドを立ち上げて、痒い所に手が届くサービスを提供したい! そんなコンセプトでの試みでした。

KMCが広報領域のアップデートに挑む現状は、その時の状況と近しいものを感じています。KMCでもう一度、チャレンジングな取り組みを建付けていきたい、そんな話でKMCの代表である富樫社長と盛り上がり「じゃあやりましょうか!」と入社に至りましたね。

―実際にKMCに入社してみて、印象にギャップなどはありましたか?

品川:KMCのメンバーはみんなフレンドリーで、人当たりがいいですね! それに伴って、組織全体でも発言がしやすい空気があるように感じます。

正直に言うと、ケーブルテレビ時代の経験から、PRやメディア側の人たちって押しが強いオラオラ系なイメージを持っていました。入社前は仲良くできないかも、なんて先入観があったんですが…(笑)、いい意味でギャップでした。

―異業種への転職で、苦労することはなかったですか?

品川:IT業界の仕事の進め方には、まずはプロダクトのゴールを決めて、マイルストーンを作成した後は大幅な変更などはなく、あとはそのゴールに向かってひたすらプロダクトを形にしていくという確実な見通しが根底にありました。

一方でPR・広報の業界は、例えば過去に一度バズったやり方を再現して施策を打っても、必ず同様の反響を得られるとは限らない、いわば正解がない業界であると思っています。

PR会社のエンジニアとして、正解のない中で、プロダクトそのものへの問いかけを常に忘れず、フレキシブルにコンセプトそのものをスクラップ&ビルドしつづけるというマインドを持って仕事をしなければならない点が、以前の業種とは大きく異なる点でした。不確定な要素が多い中で試行錯誤を繰り返す大変さは、慣れるまでは確かにありましたね。

PR会社のエンジニアとしての業務内容

―PR会社所属のエンジニアとして、どのような業務を行っているのでしょうか。

品川:「最終的には、KMC含めPR会社そのもののビジネスモデルをDXしていきたいと考えています。

現状はそのための先駆けとなるプロダクトとして、企業広報のDXツール「Prasy(プレイジー)」の開発・機能追加を行っています。

―「Prasy」とは?

SmartPRのプロダクト・PR資産マネジメントシステム「Prasy」

Prasyの機能としては、大きく分けて3点あります。

①基盤の機能となる「情報集積地」

従来の広報部門では、広報素材を独自で管理されているケースが多いのですが、この場合どこにどんな情報があるかが分かりづらく、非効率・属人的になりがちです。

そこで、Prasyの情報を一元的に集約できるファイルストレージ機能によって、必ずこの場所にこの画像がある、といったことを誰でも直感的に把握できるようになります。

さらにこうして集約した情報は、ボタン1つで、メディア等に向けた対外的な発信も可能になっています。

②「情報集約ポータル」

情報集約ポータルとは、ここに来ればその企業の情報がすべてわかる、そんな役割のサイトです。
プレスリリースはもちろん、リリースとしての発信が難しいような従業員の方の想いやストーリー、CSR活動などを含めた、PRの資産となる情報を記事化。
そうした内容を集約・発信できる専用サイトを、自動的に構築するサービスを提供します。

③情報をリーチしたい媒体の「メディアリスト」

KMCの培ってきたメディアとのパイプを活かし、リストアップしたメディアを対象に、一括でのメール配信が可能になります。こうした3つの機能を1つのアプリケーションに集約したものが「Prasy」です。

―開発の上で、特に重きを置いている点はどういったところでしょうか。

品川:第一にしているのは、「スピード」です。
自分自身としても広報の業界に来て新鮮だったことですが、PRのリリースは情報公開のタイミングが非常に重要なので、その配信も時間厳守が大前提です。

また、Prasyの機能として搭載されているメディアリストは4,000件以上と膨大です。システムは大規模になるほど処理時間も長くなってくるので、タイムラグ無しに表示や制御を行うことには、技術的な難しさがあります。

遅延なくすべてのターゲットにメールを送信するシステムは、ひと手間ふた手間かけて構築しています!

―日ごろの業務への取り組み方について教えてください。

オフィス内デスクの様子

品川:8時半ごろから連絡事項などをチェックしつつ、朝食を食べて目を覚まして、9時ごろから仕事をスタートしていますね。進め方は日によって異なりますが、Prasyの開発や機能追加のロードマップを引いてあるので、基本的にはそれに従ってタスクを決めていきます。

広報DXの今後の展望

―今後の展望を教えてください。

品川:Prasyは成長途中なので、ビッグテックとは異なり、導入しているクライアント企業の方々からの要望を取り入れる柔軟性が必要です。

ただその中でも、広報部門のDX・アップデートを支援するというKMCの存在意義、そうしたベースのパーパスはブレないプロダクト作りを目指していきます。

まずはKMCのPRチームを幸せにできなければ、当然クライアントの方々の要望に応えることはできないですから、「品川さんがいなくちゃ困ります!」と社内のみなさんに言われるようなプロダクトを作り上げていきたいですね!

―将来的に、どのような技術を取り入れていきたいと考えていますか?

品川:技術的に、どうしたらPRに携わる方々に便利だと感じてもらえるか、という観点で考えると、究極の話では、リリースを書きたい!と念じたら即出力されるプロダクトですよね。(笑)

そこまではさすがに現状不可能です。しかし、いかに少ない手数で、いかに正確にアウトプットできるか、という点を目指していくことはできます。

例えばAIによる自動作成や、事実関係を整理するニュースソースの効率的な収集、世の中の情報を機械学習したデータを用いた、トレンドとの合致度のスコアリング…。

こうした最新技術を取り入れ、組み合わせることで実現可能なコンセプトを立てながらも  、現実的に形にしていくためのキャッチアップやチャレンジを日々続けていきます。

求職者へメッセージ

ー最後に求職者の方へメッセージをお願いします。                       

品川: SmartPRは組織としてまだまだスタートアップの領域ですので、1人にかかる裁量は大きくなります。任せてもらえることは多いですが、その分責任も回ってくると思います。

また、基礎的な技術面のキャッチアップと同時並行で、クライアントへのヒアリングに基づいた、機能の設計面にも携わることができます。

仕事にスピード感があるので経験を積む機会も多く、確実に糧になると思いますし、それがKMCならではの魅力でもあります。
新しい物好きの方、プロダクトと一緒に成長したい方、お待ちしています!


気さくな人柄と豊富な経験を併せ持つ品川さん。 非エンジニアのインタビュアーにもわかりやすく説明していただき、勉強になりました。
今後も様々な経歴からKMCにジョインしたメンバーを紹介していく予定ですので、ぜひご注目ください。

※記事執筆時の情報になります。

KMCでは、エンジニアの中途採用を実施中です。KMCでの働き方に興味のある方はこちらから!
(リンクでwantedlyへhttps://www.wantedly.com/companies/company_9373249 )

PR資産マネジメントシステム「Prasy」の詳細は、こちらよりご覧ください!
(リンクでPrasyプロダクトサイトへ https://pr-asy.com/

おすすめタグ

関連記事