広報・PR活動で『カンブリア宮殿』を狙うために必要なものとは?
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広告換算値は約6億円。ビジネス番組の最高峰ともいえるテレビ東京系「日経スペシャル カンブリア宮殿」は、広報・PR担当者および経営者の誰もが取材されたいと考えるテレビ番組です。KMC groupはこれまで多くのクライアント企業の広報・PR活動をサポートし、『カンブリア宮殿』への露出も実現してきました。「カンブリア宮殿に出たい!」と考える皆さんに向けて、今回はその要点をダイジェストでお伝えします。
そもそも『カンブリア宮殿』はどういった番組?
『カンブリア宮殿』は、日本の経済を支える企業および経営者を取材する、テレビ東京の番組です。
おなじテレビ東京系『ガイアの夜明け』もドキュメンタリー経済番組ですが、業界の動向に注目するスタイルであり、必ずしも取材先企業のみにスポットライトが当たるわけではありません。『カンブリア宮殿』は1時間まるごと1社の企業だけを取り上げますから、取材された企業にとってのPR効果はとても大きなものになります。企業にとって『カンブリア宮殿』は、取材されたら嬉しいメディアの最高峰と言えるでしょう。
『カンブリア宮殿』に取材されるためのキーアイテム
そんな『カンブリア宮殿』ですが、KMCgroupが番組制作スタッフとの交渉に用いる主なアイテムは、「ファクトブック」です。ファクトブックとは、事業内容や沿革ほか、企業全体の公式情報をまとめた広報資料を指します。これは『カンブリア宮殿』に取材されたいかどうかに関係なく、PR活動を開始される際にぜひ作成をおすすめするものですが、特に『カンブリア宮殿』の取材獲得を狙う場合には、ファクトブックの内容そのものを『カンブリア宮殿』の番組構成に近づけるように作っています。番組は基本的に3本のVTRで構成されていますので、ファクトブックもそれに近い構成で作ります。たとえば企業の過去・現在・未来といった3本立ての形です。また番組スタッフが取材カメラを入れられる場所も明記して、そこで撮影できるものもイメージできるよう写真も付けるようにしています。番組制作に携わる方がファクトブックを見ただけで、頭のなかで取材の風景が浮かぶように資料を作っているというわけです。
ファクトブックに列挙できる情報はあるか?
『カンブリア宮殿』はひとつの企業を1時間特集する番組なので、取材を受ける企業側にも多くの要素を求められます。あの企業がいまこんな事もやっているんだ、という意外性だったり、社長の経歴やキャラクター、業界の知られざる動きなど。見た人が「へえ」と感じるような、知的好奇心をくすぐるネタを用意して、それをファクトブックに散りばめる必要があります。
書けるネタが少ないというクライアント企業に対してKMCgroupがおすすめするのは、四半期に一度くらいのペースで、イベントをはじめとしたPR施策を実施することです。PR施策を行うたびにメディア露出を獲得できるのはもちろんのこと、結果として1年で4つ、ファクトブックに追記する実績やトピックスを増やすことができます。そうしてファクトブックを拡充することで『カンブリア宮殿』だけでなく、他のメディアからの取材オファーも獲得できる可能性が広がります。
『カンブリア宮殿』の現地取材の実態
取材期間は2~3ヵ月。地方ロケが必要な場合もあり、企業側にとって負担になる可能性もありますので、社長を含めて会社全体で取材に向き合う覚悟が必要です。時間を作って撮影しても、放映ではカットされてしまうこともあります。事前に十分な理解と社内調整が求められるところです。
『カンブリア宮殿』に限ったことではありませんが、メディアが追求するのは公益性・つまり視聴者にとっての面白さが第一ですから、コマーシャルを撮られるのとは違います。そこで番組側が撮りたいものと、企業側が撮ってほしいものとの折衷案を見つけて提示できるかどうかが、広報・PR担当者の⼒量が問われるところだと思います。
スムーズな進行もファクトブック作りから
取材がスムーズに進むかどうかもファクトブックに依存します。ファクトブックを作る段階から『カンブリア宮殿』ではこういう画が必要になるかもという視点で情報を整理できていれば、現場で想定外のことが起こるリスクを減らせます。番組側と企業側、双方の負担を軽減できるのです。
映り込みNGのものに注意
ある程度ロケ取材が進んだところで、スタジオで出演者の方と社長とのトーク部分の収録が行われます。そしてスタジオ収録後も放送間近まで撮影は続きます。
テレビ放映されるまで、映像を見ることはできません。事前チェックができない以上、どうしても映ってはいけないもの・テレビで流れたら困る発言については、取材時に注意を払う必要があります。
大きな影響力を持つ『カンブリア宮殿』
放映された瞬間から、取材された企業は公式サイトのアクセス数が跳ね上がったり、お店に行列ができる、それが『カンブリア宮殿』です。取り上げられる多くは知名度ある企業ですが、まだ広く知られていない会社がピックアップされることもあります。ただし、まったくの無名・新興企業に対して向こうから突然連絡が来るようなことはありません。テレビで紹介するのに十分な面白さを備えているか? 企業はそれを証明し、アピールする必要があります。これがファクトブックを作るべき理由です。
いずれカンブリア宮殿に出たいと思われるなら、ファクトブック作りからスタートしてみませんか。とはいえ会社の中に居ながら、自社を客観視するのは限界があると思います。お困りの時はぜひ KMCgroup にご相談ください。メディア側と企業側・双方の目線を持ち合わせた優秀なコーディネーターとして、御社の広報・PR活動をサポートいたします。ファクトブックに盛り込むネタ、PR施策のアイディアも弊社からご提案させて頂きます。