メディアが“食いつく”PR視点のアプローチ・露出が社員のモチベーション向上にも寄与|NTTソノリティ株式会社様

最終更新日: 2023年10月23日(月) 事例紹介
NTTソノリティ株式会社 事業本部 製品事業部 マーケティング&コミュニケーションG
コミュニケーションディレクター 清野裕美氏(右)/PRESS 佐々木香理氏(左)

NTTソノリティは、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発したパーソナライズドサウンドゾーン(以下、PSZ)技術などの先進技術を活用した音響関連事業を行うBtoCメーカー企業です。今後はBtoBサービスも展開していくという同社の、広報PR活動における課題や、KMCへの依頼の経緯、課題解決への道のりについて、詳しくお話を伺いました。

御社の事業内容についてお聞かせください。

佐々木:弊社を一言で表すと、「音を操る会社」です。音を閉じ込める“PSZ技術”や音を仕分ける“インテリジェントマイク技術“などを用いた製品・サービスを展開し、一人ひとりにとって快適な音響空間の実現を目指しています。

NTTグループ初のコンシューマー音響ブランド「nwm(ヌーム)」

清野:代表的な製品として、2022年11月に発売した、コンシューマー音響ブランド「nwm(ヌーム)」のパーソナルイヤースピーカー(2種)が挙げられます。オープンイヤー型でありながら、PSZ技術により音が周囲に漏れにくく、人の呼びかけや建物内のアナウンスもスムーズに聞き取れるのが特徴です。

家電量販店等で購入可能な「nwm(ヌーム)」パーソナルイヤースピーカー2種

また、サービス面でいうと、近々BtoB 向けの“音声DX事業”の展開も予定しています。音のコミュニケーションにまつわる課題は各業界によって異なっていて、例えばコールセンターであれば「隣の人の声が聞こえてしまう」とか、インカムを装着して勤務される小売店の方であれば「うまくコミュニケーションが取れない」など。こうした様々な課題に対して、NTTが持つソリューションとパートナー企業様との連携をもとに、BtoBに向けた音声DX事業を打ち出していく予定です。

御社の広報PRにおいて、どのような課題がありましたか?

佐々木:現在、弊社の広報業務は私と清野が担当しています。2人とも広報経験はなく、元々広報として入社したわけでもありませんでしたが、入社して2カ月後に「nwm」の立ち上げを控えていたため、ブランド発表や製品の発表、さらにはメディア向けのプレス発表会開催といった広報業務を担当することになり……リソースが限られている中、短い期間ですべてのイベントを成功させなければいけないという点が課題でした。

NTTソノリティは2021年9月設立、佐々木氏と清野氏は2022年8月に入社

清野:NTTグループとしても初のコンシューマー音響ブランド立ち上げだったため、一連の業務の重要性は十分理解していました。ただ、リソースやスケジュールを鑑みた時に、社内では決して完結できないだろうと。この状況で結果を出すには、優秀なスタッフが揃っていて、コミュニケーションが円滑で、かつメディアにも受け入れられるようなプランニングもできるPR会社が必要だと考えたんです。

nwm(ヌーム)のプレス発表会/日本電信電話株式会社 代表取締役副社長 川添雄彦氏(左)/NTTソノリティ株式会社 代表取締役社長 坂井博氏(右)

そんな中で、KMCを選んでいただいたきっかけを教えてください

清野:きっかけは知り合いの紹介です。私は元々、広告代理店からスピンアウトしたクリエイティブブティックに勤めておりまして、当時一緒にPRプランニングをやっていた同僚からKMCを紹介してもらいました。

前職ではプランナー兼プロジェクトマネージャーを務めていたという清野氏

清野:「短期間で質の高いコミュニケーションをとってくれて、こうすればメディアに拾ってもらえるみたいな知見も持っている会社、知らない?」と声をかけたところ、めちゃくちゃ評判のいい会社さんがあるよということで、KMCの名前が出たんです。

KMCに依頼して、魅力に感じられた部分はありますか?

元新聞記者の佐々木氏

佐々木:新製品についてプレスリリースやプレス発表を打ち出す際、毎回「その製品・サービスは世の中のどんな課題を解決するのか?」という問いかけをしてくれるところです。PRにおける基本中の基本であり、一番大切にしなければいけない部分だと我々も理解はしているのですが、日々かなりのスピード感で製品開発を行っているため、そこに情熱を注いでいる分、どうしても“世の中における製品のバリュー”を置き去りにしがちで……。KMCがPR視点での問いかけをくれることで、自分たちも「この製品は世の中の何に役に立つのか」を改めて考えることができるんです。私たちだけではきっとおざなりにしてしまう部分も丁寧にフォローしてくれて、非常に助かっています。

KMCに依頼する前後で、変化したことはありますか?

オープンイヤー型イヤホンの発表会開催後、「オープンイヤー」の検索ボリュームも大幅にアップしたそう

清野:PRを通して、自分たちの製品ってやっぱり良かったんだねと社内で再認識できるようになりました。我々は自分たちの技術にプライドや責任感を持って、製品開発に真摯に取り組んでいます。ただ、製品というのは最初の企画段階から製造、販売までとかなり息が長いんです。そのため、どうしても途中で息切れをしてしまったり、出来上がったものに対してなかなか自信が持てなかったりすることもあって……。

そんな中で、我々が今出している製品が多くのメディアに取り上げられることで、「世の中にとってこんな風に見られているんだ」「こんなベネフィットがあるんだ」ということを再発見できるんです。もちろん、製品を皆様に知っていただくのがPRの1番の目的なんですが、社内でも自分たちの製品の良さを再確認してまた新たに頑張れる、というモチベーション維持にもつながっていると思います。

今後の展望をお聞かせください。

佐々木:我々が持つユニークな技術を用いて、“音でソリューションを提供する”というのを色々なシーンに広げていきたいです。日本に限らず、世の中のライフスタイルにおける新しいスタンダードを作り上げられたらいいなと。

ワイヤレスパーソナルイヤースピーカー「nwm MBE001」は耳を塞がないため長時間の装着によるストレスも軽減

清野:音の技術を使って解決できる世の中の課題は、まだまだたくさんあると思っています。イヤホン1つとっても、没入感が良しとされている中、耳を塞がないオープンイヤー型のイヤホンを使うことで、人とのコミュニケーションを断絶しない、シームレスに繋がる世界を表現できると考えています。そういったポジティブな変化を、新しいスタンダードとして打ち出していきたいですね。

清野:ただ、世の中に広まらなければ“当たり前”にはならないので、PRの力が必要不可欠です。そのためにも、KMCには引き続き伴走支援を期待しています。

おすすめタグ

関連記事